久目と私
- #エッセイ
レインボープロジェクト十人十色の未来へ
2022年8月21日。私たちレインボープロジェクトは、久目地区で行われたくめアートデイに参加しました。
レインボープロジェクトは、氷見の高校生2人組によるユニットで、普段はインターネットなどを通して、LGBTを広めるために活動しています。私たちレインボープロジェクトは2人ともLGBTQの当事者であり、1人はバイ・セクシャル、もう1人はトランスジェンダーの当事者です。
くめ黒板アートコンテストに出場しようと決めたのは、レインボープロジェクトの活動のひとつとして、LGBTという言葉がもっと様々な人に広がればいいなという私たち二人の気持ちがきっかけでした。どのような作品にするかを話し合う際には、私たちが掲げるスローガンである『十人十色』という言葉をモチーフにしようといった意見が一番最初にあがりました。
『十人十色』という言葉を私たちの活動のスローガンにしたのは、“人の性別や考え方は人それぞれだから、否定せずに共存していこう”という私たち二人の考えを分かりやすく表現できると思ったからです。
今回、私たちの発表を多くの方が聞いてくださり、私たちの黒板アートを多くの方が見てくださいましたが、誰1人として否定的な意見を口にすることなく私たちの活動を見守ってくださいました。本当に嬉しく思いました。
今回、黒板アートを描くにあたって工夫した点は様々な色を使ったところです。虹色は多様性を表す色で、今回は黒板アートを描くにあたって必ず様々な色を使おうと最初から決めていました。全体に紙吹雪を散りばめようと提案したのは相方でした。私一人の力では到底思いつかなかった案だと思います。
黒板アートに描いたキャラクターは、私たち二人の姿をデザイン化したものです。多様性が認められる社会を目指す私たちの姿が表現出来たと思います。
私たちの活動は最初は探究活動の一環としてはじめたものでしたが、くめアートデイでの発表や黒板アートコンテストへの参加を通して、こんなに大きい活動へと繋がったことが本当に信じられないと思っています。ふたりで共に活動をし、こういったイベントに参加することが出来て本当に良かったと思いました。私たちの発表を聞いた様々な方にLGBT+Qという言葉や多様性という言葉が広まったことが嬉しく思います。多様性を広めることを目的に参加したアートデイで、私たちの想像以上に多くの方が感想やアドバイスの声をかけて下さり、とても光栄でした。
性的マイノリティを抱えた私たちは、元々は自分たちの性を思うように表現することは出来ませんでした。こういった場所で多くの人が否定せずに話を聞いて下さり、過去の自分に『こんなに受け入れられるようになったよ』とメッセージを届けたいほど幸せに思っています。