触坂地区の獅子舞の成り立ち

北 宣一 触坂地区の獅子舞の成り立ち

昔々、現在の中国から北九州の多田羅の浜へ船にて獅子舞二頭が移り着いたとされております。

 

ある時その獅子が大暴れし地区住民は多大なる被害を受け、時の天皇が大変ご心配され、神にお祈り続けたところ、鞍馬山の大天狗が成敗する事となりました。これが獅子殺の始まりと伝えられるが、700年か800年以前かは定かではありません。以後獅子と天狗で演じられる芸能として各方面に拡大したと聞き及んでおります。触坂地区では、250年~300年程以前に十二町地区より2~3種類の獅子舞を習得したと伝えられ、その後、触坂地区において色々研究され現在では、13種類の舞い方が実施されています。

 

明治の初期には、石川県志雄町の原地区へ触坂獅子舞が伝えられ、また、北海道夕張市長沼町に勇獅子として伝えられ盛んに演じられております。

 

さて触坂地区を代表する舞い方の「ヨソブリ」について説明しますと、これは天狗と獅子の睨み合いから、天狗が房(本来は牡丹の花だと何百年前から伝説)にて獅子をあやつり舞いを続け、時には、天狗が獅子に房をかませようと飛びつく時の動作瞬間が見どころであります。

 

 

この「ヨソブリ」は、めでたい時に限り演じられております。

 

当地区では、平成12年に神宮の修理や「第27回ひみまつり」獅子舞フェスティバルに参加や「獅子舞ミュージアム実演会」に参加し演武を披露しております。

 

現在当地区において、人口減少により、青年団が解散し、若い衆が減る中、当地区の活性化の為今一度神宮の復活や勇壮ある獅子舞の復活を願うものであります。

 

触坂地区では、毎月9月の第4土曜日に秋季大祭を行っています。

 

 

触坂区獅子舞の演目種類

1.バンガヤシ  2,一足  3.二足  4.ヤツブシ  5.ヒチゴサン  6.キョウブリ

7.ギオンブリ  8.サンクズシ  9.カイチュウブリ  10.ヨッサキ  11.フタカラ

12.ヨソブリ  13.シシコロシ

 

触坂区ご祝儀技露(花読み)

  1. トーザイ目録一つ御酒は千たる、御魚は沢山並びに金数は積んで積んで山のごとし人気エートエートとあって右は、○○様よりごひいきとあって、触坂獅子方衆へくださる
  2. トーザイ目録一つ御酒は千たる、御魚は沢山並びに金数はうん万両(積んで積んで富士の山のごとし)人気エートエートとあって右は、○○様よりごひいきとあって、触坂獅子方衆へくださる