それぞれの時間

伏喜マリエ 公務員、2児の母それぞれの時間

「ねぇママ、今度の土曜日は くめ に行こう!」

2人の娘にとってのくめは、「のんびり〜のくめ」。初めて遊びに行ってから、すっかりお気に入りの場所の一つとなりました。
小さな子どもがいる人にとっては、子どもと過ごす時間をどう楽しもうかと悩む人も多いかと思います。実際に私も、子どもの好みや安全性などに合わせて出かけると、子どもだけが楽しめるものだったり、子どもに注意を払い続け、追いかけ続けて心身がぐったりすることもしばしば。だから「子どもも大人も楽しめる場所のレパートリーを増やしたい!」と、常々思っていました。(子どもが喜んでくれるのが一番!という気持ちはもちろんあります。ただ、ちょっとだけ?欲張りたい私。)

そんな日々の中で、氷見市地域おこし協力隊のFBページで「のんびり〜のくめ」のことを知りました。まさに子どもも大人も楽しめる場所のような気がして訪れてみたら、予感的中!明るいうちから日が暮れるまで、ここで過ごしていました。

娘たちは、キッズルームの滑り台やブロックで遊んだり、おもちゃの車で長い廊下を駆け回ったり。疲れたら図書コーナーで絵本を読み、また体を動かしたくなったら小さなランニングマシーンで走ったり、ドラムや和太鼓を打ち鳴らしたり。(ドラムや和太鼓ってなかなか家にないものですし、思いっきり音を立てられるのもここだからできること!)

 

そして五感フル稼働で楽しむ娘たちに目が行き届く場所に、大人の楽しみも用意されているのです。図書スペースにレコードコーナー、卓球部屋などなど。
(あぁ、レコード懐かしいなぁ。)
私が幼い頃に親が好んで聞いていたレコードを思い出し、レコード盤に針を落とす。目をつむりながら「これこれ、この音」と心の中でつぶやく。

(最近ホワイトボードはよく見かけるけど、黒板って懐かしいなぁ。)
そう思っていると、居合わせた20代と思しき女性が「●月●日(●曜日)日直●●」とチョークを走らせる。「うんうん、そんなの書いてたよね」と見ず知らずの人と共感しあう。

気づくと「あの頃」に一瞬でタイムスリップしていました。そして、「あの頃」を知らない娘たち。「ねぇねぇ、これなぁに?」と聞いてくる娘たちと、私の幼少期の話も交えて会話が弾み、一緒に「あの頃」を体験できたのでした。

今と過去の時間、のびのびと、のんびりした時間を楽しめる「のんびり〜のくめ」。

「いつ返してもいいからね」と返却期限のないレンタル図書とDVDを借り、またすぐに遊びに行くことになりそうなのは、言うまでもなく。