第3回くめ黒板アートコンテスト結果

イベント第3回くめ黒板アートコンテスト結果

2024/8/18(日)のくめアートデイ2024内で開催した、「第3回くめ黒板アートコンテスト」の作品をご紹介いたします。

 

 

10組27人のご参加ありがとうございました!

子どもから大人まで多くの方々に参加していただきました。

 

各新聞社さんに記事掲載もしていただきありがとうございました。

 

今回制作していただいた黒板アートは、年内まで展示予定で、久目地区交流館の開館日にご覧いただけます。

ぜひ、久目地区交流館へお越しください。

 

 

作品を紹介していきます。

 

【最優秀賞】

氷見高校「この先には何があるのかな?

<制作者コメント>

今回の黒板アートでは「未来へ」のテーマを重視しつつ、富山の自然や生き物を取り入れて地域の人々に見て楽しんでいただけるような絵に仕上げることを意識しました。限られた制作時間の中で、いかにより良いものを表現することが出来るのか、限られたチョークの色でいかに美しく仕上げることができるのかそういったことを仲間と話し合いながら制作を進めました。左側に書かれている魚は主に富山湾に生息しているものや縁起の良い出世魚が中心になっています。立山連峰は、雄大さを表現するために黒板の上半分を満遍なく使って書きました今回特に注目していただきたいのは紙飛行機に乗って空を飛んでいる少年と少女です。富山の魚たちと共に、雲よりも立山よりも遥か高みにある未来に向かって進んでいく彼らと、まだまだ成長途中である私たちと重ね合わせて描きました。 制作メンバーに初心者が多い中で自分たちなりに良いものを表現できたと思います。地域の方々に是非一度見ていただきたいです。

 

 

【未就学児~中学生の部 優秀賞】

蔵田家「What’s Next?

<制作者コメント>

絵を描くことが大好きな、蔵田家の中学2年生の柊と小学4年生の美愛が、ママと一緒に初めて黒板アートに挑戦してみました。素晴らしい企画に参加させてくださり、ありがとうございました。「未来へ」というテーマに、柊から「原始人と今をつなげてみたら?」というアイデアが出ました。「過去から現在」という視点から未来を見つめることに決まりました。横長の黒板の面を生かして、横に猿人・原人・新人と並べていき、最後に現代人の女子2人を描きました。猿人からの男性たちは、筋肉マッチョの絵が得意な柊、最後の女子2人は、いつも女の子の絵を描いている美愛が中心に描きました。アイドルとギャルは、現代人のユニークさが現れたアイコンということで選びました。この作品は5時間くらいかけて描き上げました。暑い中でしたが、ボランティアの方から美味しいおやつを差し入れいただいたり、おしゃれな休憩スペースで休んだりしながら、楽しみながら描き続けることができました。黒板にチョークで描くことの難しさに苦戦しながら、ワイワイと、まるで家族で美術部に入ったような気分でした。私たちの祖先は、長い年月をかけて、未来へ、常に進化し続けてきました。そしてこれからも続いていくでしょう。次はどんな世界でどんな人や生き物が、未来を作っていくのでしょうか。未来への期待と好奇心を、このタイトルに込めました。What’s next?

 

【高校生~大人の部 優秀賞】
ミワマミ「至福の未来へ
<制作者コメント>

氷見の海鮮丼を描きました。

マラソンで辛いとき、苦しいとき「あの電柱まで走ろう」「次の電柱まで頑張ろう」などと、少し先のところにある目標をつくって走ることがあります。私の場合、辛いとき、苦しいときの道標になるのが、電柱ではなく、大好物の海鮮丼なのです。

海鮮丼を食べられる未来を想像するだけで「あともうちょっと頑張ろう」と思うことができます。

そんな、自分にとっての未来への原動力となるものをモチーフにして描きました。

 

【未就学児~中学生の部 クメっ子賞】

ママとそうちゃん「平安時代にタイムスリップ

 

<制作者コメント>

大河ドラマ『光る君へ』が好きなそうちゃんが、平安時代にタイムスリップ。友だちのとうこちゃんも一緒です。2人は紫式部と清少納言に会いました。「春の愉しみは何かしら?」「そうね…」四季折々の愉しいことを思い出しながら、おしゃべりが始まります。小学校1年生の2人はひらがなを書きますし、平安時代の女性は「女手」、つまりひらがなを使います。4人のおしゃべりは、時代を行き来しながら大変盛り上がったことでしょう。これからも四季を楽しめる平和で健やかな未来を願ってやみません。4枚の黒板を大きく使って四季を描き、それぞれの着物の柄や姿も可愛らしく表現することができました。


【高校生~大人の部 会長賞】
くめいま「くめいま未来予想図

<制作者コメント>

私たちは富山大学芸術文化学部籔谷研究室4年生で、今年の春から久目に住みながら空き家をセルフリノベーションし、学生シェアハウス「くめいま」として活用しています。今回の黒板アートでは、「くめいま」の未来予想図を描きました。「くめいま」には久目の「今」を地域の方々に教えてもらいながら久目の「居間」を作っていこうというコンセプトがあります。今までの断熱改修やフローリング貼り、これから行う構造補強・土間造りなど様々な改修を通して地域の方との交流の場になるリビングにしていく未来を、思い出のフィルムという形で表現しました。改修活動だけでなく、地域の人からお野菜をもらったり、学校に行く前に「いってらっしゃい」と声をかけてもらったりなどの、普段の何気ない久目での日常を大切にしていきたいです。

 

 

テーマ性激重賞

じゃがりこ「生きる」

 

<制作者コメント>

今回私が「未来へ」というテーマから考えたことは、右往左往しながら自己決定をして生きていく人の姿でした。社会や自分自身の身の回りには様々な問題があり、解決できたこと、しなければいけないことなど、考えても考えても尽きないと日々感じています。人によって解決すべき問題は違い、それにより手段や結果も違うものとなっていくでしょう。その中でもしかしたら、思う様に結果が出ずに諦めてしまう人もいるかもしれません。それでも良いのです。大切なことは、「自分らしくある」ということだと私は考えます。自分は本当にどうしていきたいのかを考え、決断し、進んでいくことはとても難しいことかもしれません。しかし、その積み重ねによって今の自分やあり方ができていると私は考えます。この黒板アートでは、様々な問題がある中で戸惑いながらも自分の目で突き進んでいく人を描きました。自分は今までどんな選択をして自分ができているのか思い返しながら鑑賞してほしいです。

 

 

また必ず富山に帰ってきてね賞】

Happy1246氷見浪漫 Ver.2.0

 

<制作者コメント>

前回もHappy526で参加させていただきました。今回は友達を連れてきてバージョンアップ、数もその分増えました!今回のテーマが「未来へ」ということで北陸新幹線のE7系を真ん中に置きました。今後大阪に延伸すると東京方面や大阪方面からさらにの人が、この氷見に来てくれるのではないかと思い真ん中にしました。E7系とここの自然がこの地を未来へと突き進めてくれるのではないかと思いこの絵を描きました。 黒板アートは色のタッチが難しいのですが、色は細かく絵は大胆に仕上がったとおもいます! 題名は氷見浪漫!前回からバージョンがアップしver.2.0に。自然豊かな氷見の浪漫を是非ここに来た人に味わってもらいたいと思いこの題名としました。是非見てください!

 

 

失われたからこそ美しいで賞】

D.Dreamin’未来の異世界~失われた地球

 

<制作者コメント>

環境破壊による地球温暖化。それによって生命が生存することができなくなった。そこで人類は 新たな生活の場を求め、宇宙へと旅立った。この作品を見た人が少しでも地球のためにできる活動(ゴミ拾い、 エコバッグ、フードロス)を考えてもらう きっかけてなるように、思いを込めた作品です。こだわったポイントとしては、リアルに描いた地球、色とりどりの星、虹色のオーラなどきれいだなと感じてもらえるように作ったところがポイントです。

 

 

モノクロの表現が素敵だったで賞】

前田智之従兄弟の三兄弟

 

<制作者コメント>

従兄の子を描きました。新型コロナウイルスが流行する中、決して世相の明るい時代に生まれたとは言えないのかもしれません。それでも未来しかないこの子たちのこれからが、輝きに溢れていることを祈ってモデルにしました。

 

 

見えないものが見えるで賞】

あのね(朝戸君と桃花ちゃん)鳥獣戯画(昭和の子供たち)

 

<制作者コメント>

私の子供の時代の神戸市は、高度成長期の初めの頃でまだ貧しかったけれども、街には活気がありました。爆弾で壊れた建物は見られる中で野良犬や 野良猫がうろつく路地で、子供達は昔から伝わっている遊びをして楽しんでいました。お金もかけずにかくれんぼ、缶蹴り、缶ぽっくり、竹馬などをして遊んでいました。遊びを通してみんなで 社会のルールを学んでいました。 年上の子が年下のことに遊びを教えることが延々と繰り返されて伝統となっていました。常に未来に同じ遊びが存在していました。それがいつの間にか途切れてしまいました。残念だと思い昭和から未来(令和)へのメッセージとして「鳥獣戯画( 昭和の子供たち)」を描きました。

 

 

【特別枠】

高岡龍谷高校美術部教諭/第1回くめ黒板アートコンテスト最優秀賞受賞

審査員 藤村政徳「触坂の獅子舞

 

<制作者コメント>

「未来へ」というテーマと聞いた時に、何を書けば良いか正直迷った。子供達や、未来の景色、色々考えた時に、まずは自分たちの住んでいる土地について、まだまだ知らないことがあると思い調べてみた。 その時、氷見の触坂、久目地区の獅子舞が、青年団が解散したり、後継者がいなかったりと、未来へ繋いでいくことが厳しい状況であることがわかった。自分は獅子舞のない街で生まれ育ったので、その状況がどれほどのものか全てわかっているわけではないけれど、伝承や文化として残ってきたものが失われてしまうことは大変心苦しく感じる。今回改めて題材を「触坂の獅子舞」にすることによって、その文化的な重要性を感じ、未来へ繋げる一助となればと思い描かせていただきました。