氷見市久目地区地域づくり協議会

氷見市・久目地区について

 

富山県氷見市・久目地区は、能登半島のつけね、石川県との県境にある中山間地域です。

 

棚田や川沿いの平地では地域をあげての米作りが取り組まれており、里山では串柿・干し柿用の柿やブルーベリー等の果樹の栽培のほか、地区の森林資源(主に氷見杉)を活かした林業も行われています。車を走らせれば、海にもすぐに出られる。四季折々の表情豊かな自然のなかに、瓦屋根と漆喰壁の木造家屋が建ち並ぶ、とても美しい場所です。

 

 

人口減少と高齢化に伴い、農林業の後継者確保や空き家の有効活用など様々な課題に直面していますが、里山の風景や広々とした住環境に惹かれ、移住する人も少しずつ増えています。

 

ずっと住んでいる人、帰ってきた人、移住してきた人。それぞれに知恵を出し合いながら、久目地区地域づくり協議会を中心に、暮らしやすい地域をつくるための活動を行なっています。

 

 

久目地区地域づくり協議会について

 

久目地区地域づくり協議会は、地区内の高齢化に伴う福祉課題について取り組むため2014年に設立されました。立ち上げの中心となったのは、久目地区社会福祉協議会など地区の主要な団体の代表者らでした。

 

初めに取り組んだのは「地域の足」の確保です。地区内を走っていた民間路線バスが廃止となることを受けて、行政の支援も受けながら2016年10月に、住民による住民のための公共交通機関「久目バス」を走らせることを実現しました。その実現までには3年の歳月を要しました。

 

その後、地区唯一の小学校であった久目小学校が、2020年春に閉校となることを受けて、小学校跡地の有効活用をするため、アンケート調査や中学生対象のワークショップなどを開催。

2021年4月より、旧久目小学校を地域の拠点施設「久目地区交流館」として、管理運営しています。

 

 

活動内容

 

健康・福祉部会:ヨガ教室、ふれあいランチや除雪支援など高齢者の暮らしお助け事業など

        (久目地区社協と連携)

安心環境部会: 久目地区交流館の運営、防犯・交通安全事業、

        耕作放棄地・放置山林・竹林の活用方法についての研究事業など

学び・交流部会:俳句の会など公民館と連携した交流事業

        小・中学生を対象にした「にしのもり土曜教室」

        大学生の農村インターンシップの受け入れなど

定住・移住部会:久目地区移住応援センターの運営

        地区内の空き家調査と空き家対策事業

        webサイトやSNSを通じた情報発信など

 

 

地区の沿革

 

久目地区はもともと、久目村でした。久目村の発足は、1889年(明治22年)。町村制施行にともない、当時の池田村、触坂村、見内村、岩瀬村、棚懸村、坪池村、赤羽毛(あかはげ。現在は赤毛)村、老谷村が合併して久目村になりました。

 

その後1954年(昭和29年)に氷見市に編入され、久目村は氷見市・久目地区になりました。

氷見市に編入後、すでに70年近くたちますが、明治時代の旧村が久目地区内の基本単位となり、それぞれの地区の代表が集って、久目地区の自治振興委員会を構成しています。