お知らせ/活動報告

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イベント第4回くめ黒板アートコンテスト結果
2025/8/10(日)のくめアートデイ2025内で開催した、「第4回くめ黒板アートコンテスト」の作品をご紹介いたします。
10組36名(+特別枠2組2名)のご参加ありがとうございました!
子どもから大人まで多くの方々に参加していただきました。
今回制作していただいた黒板アートは、年内まで展示予定です。
久目地区交流館の開館日にご覧いただけます。
ぜひ、久目地区交流館へお越しください。
【最優秀賞】※両部門総合


<制作者コメント>
本イベントテーマである「アナザースカイ」を、2つの視点から表現しました。
まず、オーロラの浮かぶ美しい空は、それを見ている手前の2人にとっては特別で、普段とは全く別の空に見えているはずなので、それをアナザースカイと絡めました。
そしてブルーライトを使用して、少し変わった技法で描いたということも、「別」という意味をもつテーマに沿っていると考えました。
また、タイトルはアナザースカイが意味する「自分にとっての帰る場所」や「2人のこの先の未来」を感じさせるものにしました。この非日常的で幻想的な雰囲気を味わいながら鑑賞していただけると嬉しいです。
【未就学児~中学生の部 優秀賞】


<制作者コメント>
どうぶつってかわいいな、格好いいなと図鑑をながめたり、動物園に行ったり、犬や猫とふれあう気持ちを大切に格好いいものは格好よく迫力あるように、かわいいものはかわいくフワフワとするかんじに、様々なタッチで表現しました。人間だけじゃない、生きとし生けるものすべてと仲良く楽しくともに生きていける世界、そんなアナザースカイを、子どもらしく素直に描いています。母も描くのを手伝いましたが下絵はすべて子どもたちが描いたものです。タッチのちがいもリアリズムからキャラクター化までおもしろいなと、大人だと全部そろえてしまうと思うので、トラやシャチはリアルに、うさぎはかわいく、と描き分けているのもポイントです。


<制作者コメント>
私は岐阜県高山市出身で大学入学を機に富山に越してきました。来たばかりの頃は雨やくもりの多い天候に慣れず、ホームシックになる時もありました。ある日、大学の友人から近くにある雨晴海岸に行かないかと誘われ、海に向かいました。ドライブをしながら、海に向かう友人との時間はとても楽しく、トンネルを抜けた先に目に入った青い海と雲がかった空は美しいものでした。その時、今まであった、富山の天候のマイナスイメージが消え、美しい自然に興味をもつようになりました。今では、興味の対象も広がり、人々との交流が増え、授業外でも地域のイベントに参加し、アート系ワークショップや似顔絵の企画などを行うようになりました。将来は県内でイラストレーターとして活動したいとも考えており、動物や富山の景色をモチーフにイラストをかく機会も多くあります。今回はそのように富山に興味をもつきっかけとなった、友人と美しい海を見ている夏の場面でライチョウの姿にかえて表現しました。
【未就学児~中学生の部 クメっ子賞】


DDスマイル塾「四季で出会ったアナザースカイ」
<制作者コメント>
「アナザースカイ ~大切な場所~」というテーマを考えたとき、私たちDDスマイル塾は、心に残っている四季の風景や思い出の場所を描こうと話し合いました。
何気ない日常の中にも、自分だけの大切な場所があると感じたからです。そこで、春・夏・秋・冬、それぞれの季節で心に残った風景を絵に表現しました。
【春】は朝日山の桜です。毎年見に行く桜は、私たちにとって春の始まりの合図です。桜の色や形にこだわり、新しいスタートの気持ちも込めました。
【夏】はクジラ雲。小学校で習った後、本当に空にクジラのような雲を見つけて感動した思い出があります。雲の大きさやゆったりした形を空いっぱいに描きました。
【秋】は運動会。特にリレーのバトンを渡す一瞬に、仲間の思いがつながるような強い気持ちを込めて描きました。
【冬】は校庭の木。葉がなくても、春に向けてじっと立ち続けるその姿に強さを感じ、色づかいや空の広さにこだわりました。
どの絵にも、自分たちの思い出や感情を込め、風景の中にある“自分だけのアナザースカイ”を表現しています。これからも日々の景色や出来事を大切にしながら、自分たちだけのアナザースカイを少しずつ増やしていきたいと思います。
【高校生~大人の部 会長賞】


<制作者コメント>
私の母は難病を患っており、この2〜3年入院しています。「アナザースカイ〜大切な場所〜」というテーマを聞いた時、病院でしか会えない母のことを想起しました。母の日に花束を実家に送り、それを父が病院で母に渡してくれました。その時の母の様子を父が写真に撮って送ってくれたものを描きました。
【藝術賞】※両部門総合


美術領域2年「のぞく」
<制作者コメント>
私たちは、進学を機に富山に集まっています。まだ1年と少しですが、美術を学びに来た土地とそこで出会った人たちは、私たちの人生を大きく変えてくれました。地面に寝転がり、スケールの形にした手の間から空をのぞく人の目には、青空とこちらをのぞき込む友達が映っています。美術を通して出会った世界が私たちにとっての「アナザースカイ」だという想いを込めて描きました。
【元気で勢いがあるで賞】


さよ「ほいくえん」
未就学児~中学生の部
<制作者コメント>
保育園の園庭です。
さよは、園庭の桜の木が好きです。
花びらが散るキレイなところを書きました。
りきは、ももたろうを書きました。
りきは、桃太郎になりたいです。
園庭とは、関係ありません。
【懐かしい思い出がよみがえるで賞】


朝戸君と桃花ちゃん「あのね」
高校生~大人の部
<制作者コメント>
昭和の子どもたちから、未来の子どもたちへのメッセージです。
【氷見の魅力が輝いているで賞】


氷見高校美術部「ようこそ!another sea」
高校生~大人の部
<制作者コメント>
この作品はもしも海の底の中にひみ番屋街があったらというもう一つの世界を描いたものです。そこでは、多くの魚たちがひみ番屋街が人々の思い出の場所になってほしいと願い、入口へと向かって泳いでいきます。私たちにとっての「大切な場所」は、いつもでも人々に愛され続けるような地元です。そういう意味でも魚は大切な宝物のような存在なので、画面いっぱいに魚を描きました。また、ひみ番屋街の入り口が目立つような構図にしたり、入口から光が差し込んでいるように描くことで、明るい氷見の未来に重ねて、皆で協力して描きました。
【輪になって心がつながるで賞】


プレイバックシアターエールハロー「ハローの時間」
高校生~大人の部
<制作者コメント>
「私たちが選んだモチーフは、プレイバックシアターで毎回大切にしている「ハローの時間」です。円になって集まり、その時の思いや状態を言葉にするこの時間は、出会いと尊重の場です。誰かの話が誰かの話を否定することはなく、似た経験も、まったく違う視点も、すべてが等しく受けとめられます。
私たちは普段、肩書きや年齢、性別、収入などで分けられる社会の中で生きています。その中で、価値観や背景の異なる人と出会い、共に存在していると感じられる場はとても貴重です。ハローの時間は、まさにそれを実現する、大切な居場所です。
今回の作品には、そんなハローの精神を表現したいという思いを込めました。色や形の違うパーツが一つの輪を形作るように、「誰もがここにいていい」というメッセージを視覚的に表現しました。シンプルなデザインにすることで、テーマが伝わりやすくなるよう心がけました。
制作中は、即興性とひらめきを大切にし、仲間のアイディアを尊重しながら描きました。そのプロセス自体が、プレイバックシアターそのものであり、私たちの「アナザースカイ=大切な場所」でもありました。見てくださる方にとっても、そんな思いが伝わる作品となれば嬉しいです。」
【特別枠①】


高岡龍谷高校美術部教諭/第1回くめ黒板アートコンテスト最優秀賞受賞
審査員 藤村政徳「瞳の先に映る空」
<制作者コメント>
黒板アートは色数が少なく青の表現が難しいので、あえて今回のテーマである空を最小限にとどめて表現する手法を取りました。いつもうちの中にいる猫が空を見た時に何を感じているのか想像しながら見る人たちが楽しめるようにリアリティにこだわって制作しました。楽しんでいただけると嬉しいです。
【特別枠②】


富山大学芸術文化学系准教授
審査員 松村浩之「飛び立つ」
<制作者コメント>
筋肉を強調·誇張することによって、人間の生命力の強さを描き出しました。強く大きな肉体には、それに比例する精神が宿っていると考えているからです。背景に配置した雲は翼に見立てて上昇感を演出しています。色を固有色に限定せず自由に配置することによって幻想的な雰囲気も加えました。私はこの絵にボーダーレスな世界に飛び出していく人間の緊張感と喜びを表現しました。これから先のより良い未来を願い挑戦する心、それが私の「アナザースカイ~大切な場所~」です。
【トロフィーについて】

受賞者にお渡ししているトロフィーを今年は、久目地区に工房をオープンされた「佳雨/KAU」さんに制作していただきました。
材料は全て氷見産の木材で、最優秀賞のトロフィーはご神木だった杉の木、優秀賞のトロフィーはスモモの木です。台座は栗材で仕上げていただきました。
とても素敵なトロフィーをありがとうございます!
今年もたくさんの方々にご参加していただき、素敵な作品の数々、ありがとうございました。
また、来年の「第5回くめ黒板アートコンテスト」でお待ちしております。